当社は、京都大学iPS細胞研究所の齋藤潤(さいとうめぐむ)教授並びに同研究所の堀田秋津(ほったあきつ)准教授とアドバイザー契約を締結いたしました。当社は、iPS細胞の分化誘導技術開発及びゲノム編集による低抗原性などの研究で両アドバイザーと連携し、FDAに準拠したiPS細胞由来の細胞治療製品を開発してまいります。
齋藤潤教授は、2022年5月より京都大学iPS細胞研究所の教授として、希少難治性疾患の疾患特異的iPS細胞を用いた病態解析と治療法開発をテーマに研究をされています。齋藤教授の研究対象疾患は、主として免疫疾患(免疫不全症・自己炎症症候群)、血液疾患(造血不全、白血病類縁疾患)ですが、さらに疾患の特異的な表現型を再現し、それを抑えるための薬剤の探索も行っていらっしゃいます。
堀田秋津准教授は、2022年5月より京都大学iPS細胞研究所の准教授に就任されて、主として、難病の1つである筋ジストロフィーを対象疾患として、様々な技術開発研究を進めていらっしゃいます。免疫拒絶は、細胞表面に存在するHLAタンパク質型の多様性によって発生することが知られていますが、堀田准教授は、CRISPRゲノム編集によって特定の標的HLAだけを選択的に削除することにより、免疫拒絶リスクを劇的に抑えたiPS細胞の作製方法を開発されました。